ゴルフ初心者の苦手意識を克服!バンカー脱出のコツと練習方法
ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、バンカーは最も恐ろしい障害物の一つかもしれません。
真っ白な砂の中に球が沈んでいる光景を目にすると、頭まで真っ白になってしまう人もいるのではないでしょうか?しかし、適切な技術と心構えを身につければバンカーからの脱出は決して難しいものではありません。
この記事では最短でバンカーを脱出できるようになるためのコツと練習方法を紹介します!
バンカーは一種の技術テストとして受け止める
バンカーとはコース上に設けられた砂の区域のことです。
多くの初心者ゴルファーはバンカーを単なる罰則エリアと捉えがちですが、クラブの使い方や体重移動、砂の扱い方といったテクニックをプレーヤーに対して要求する「技術テスト」のような面もあります。
苦手意識がある方も少なくありませんが、バンカーを避けて通るのではなく、むしろ積極的に練習して克服することが総合的なゴルフのスキルアップに繋がります。
例えば、ボールの位置をスタンス内で調整したり、サンドウェッジを使って砂ごとボールを持ち上げる技術など、バンカーでの基本動作を身に着けることは他のシチュエーションでのショットにも応用が利きます。
バンカーを「避けるべきエリア」ではなく、「挑戦する価値のあるエリア」として考え、上手に対応できるようになれば、コースマネジメント全体の幅も広がり、ゴルフがより一層楽しいものになるでしょう。
足をやや広げて砂に軽く埋める
ラフで打とうともバンカーで打とうともゴルフはゴルフ。スタンスはいかなる時も重要です。
初心者のうちはバンカーに入ると緊張してしまうとは思いますが、冷静に基本を思い出し、安定したスタンスを取ることを意識しましょう。
まず、足を肩幅よりやや広めに開くことで体の安定性を増し、体重を両足に均等にかけることを意識しましょう。不安定な足場で難しく感じるかもしれませんが、両足を砂に軽く埋めるようにし、地面との接触面を広げることでスイング中のブレを防ぎます。
サンドウェッジがなければAWやPWを使う
バンカーショットには通常、サンドウェッジを使用します。
サンドウェッジはその名の通り、バンカーでの使用に適したクラブです。
初心者の方はサンドウェッジをまだ持っていないということもあるでしょう。
その場合、代わりにアプローチウェッジやピッチングウェッジでもバンカーから脱出することはできるため、無理に買い揃えるべき!とは言いません。
本筋とはズレた話になってしまいますが、サンドウェッジ自体はバンカー以外にも使い道があります。
グリーン周りのアプローチやフェアウェイからのショットに幅広く対応できるため、将来的にはサンドウェッジを手に入れて、より効率的なゴルフプレーを目指すことをおすすめします。
バンカーショットの正しいスイング
バンカーショットの最大の特徴は、直接ボールを打つのではなく、ボールの手前の砂を打つという点です。
ボールの約5センチ手前の砂を狙ってスイングし、砂をクッションにしてボールをすくい上げるように打ちましょう。
クラブフェースを開くことでソールが砂の中を滑るようになり、ボールがふわっと高く上がりやすくなります。
クラブを開いた状態でアドレスに入り、手元を少し下げてフェースを目標に向けるイメージを持つと、自然な角度で砂をすくうことができます。
ダウンスイングでは手首の角度を固定しておき、腕だけでなく体全体を使ってスイングするように心がけましょう。
初心者にとってありがちなのが、不慣れからスイングスピードを途中で緩めてしまうことです。
バンカーショットではクラブを振り抜くスピードが非常に大事で、途中でスイングを緩めると砂からボールが出なくなってしまいます。砂に対してしっかりとクラブを振り下ろし、ボールの下を通るようにスムーズに振り切りましょう。
ただし、バンカーの砂の状態によってはスイングの方法も変わるという点には気を付けなければなりません。
雨で締まったバンカーの場合
雨で砂が締まって硬くなったバンカーで通常のバンカーショットを行うと、クラブのソールが砂に弾かれてしまい、ボールが遠くに飛んでしまう「ホームラン」のリスクがあります。雨で砂が固く締まったバンカーでは、通常の砂質とは異なるアプローチが必要です。
まず、フェースは通常のバンカーショットのように開かず、まっすぐに構えて打ちます。
フェースを開かずに構えることで、クラブが砂に弾かれにくくなり、より安定したショットになります。
また、ヘッドを落とす位置はボールのすぐ手前が理想的です。
締まった砂ではクラブのソールが効果的に滑らないため、ヘッドの入射角が少しでもずれると打撃が不安定になることがあるため、しっかりと集中して打ち込みましょう。
この状況では、サンドウェッジの代わりにアプローチウェッジ(AW)やピッチングウェッジ(PW)を使用するのも本格的に選択肢に入ります。
AWやPWはソールの形状が異なり、砂が固まっているバンカーでも弾かれにくい設計になっています。
そのため、雨で締まったバンカーからで、比較的簡単に打ち出すことが可能です。
AWやPWを使用する場合はクラブのフェースを少し開くか、そのままの状態でボールを打つことで砂からボールを上手く抜け出させることができます。
また、場合によっては、アプローチのようにクリーンにボールを打つことも選択肢の一つです。特に、バンカーの縁(アゴ)が低く、ボールを上げる必要がない場合には、パターを使うのもありです。
どの選択肢がベストなのかは、砂の硬さやバンカーの形状、ボールの位置など、さまざまな要因に影響されます。つまり、最も適した打ち方を見つけるには経験が必要ということです。
雨の直後にあえてバンカー練習場で練習したり、湿った砂を意識的に経験することで、さまざまな状況に対応するスキルを身につけましょう。
また、実際のラウンドでそのようなコンディションに遭遇した際には良い経験と思っていろいろと試してみるのも良いでしょう。
初心者の方向け バンカーショットの練習方法
ゴルフ初心者の方にとって、バンカーショットの克服は課題の1つかと思います。
まずは練習場のバンカーでしっかりと練習をしましょう。
さまざまな状況を想定して繰り返し何度も取り組むことが効果的な練習方法と言えるでしょう。
例えば深いバンカーからのショット、浅いバンカーからのショット、傾斜のあるバンカーからのショットなど、実際のコースで遭遇する可能性のある状況を再現することでいざバンカーに落ちたとしても焦ることもなくなります。
ボールの手前5センチの感覚をつかむ
まず初心者が取り組むべきは、ボールの手前の砂をしっかり打つ感覚をつかむことです。
砂にクラブを入れる位置をしっかりと把握し、ボールの手前の砂を削りながら打つという基本動作を繰り返しましょう。
目印としてボールの手前5センチほどの位置にラインを引き、そのラインを正確に打つ練習をすることで、砂の扱い方に慣れることができます。
慣れてくるとどの程度の砂を削ればボールが高く持ち上がるのか、感覚的に理解できるようになります。
スイングで体がブレないように対策する
足のポジションを変えてさまざまな砂質に対応する練習をすることも重要です。
足を砂にしっかりと踏み込み安定したスタンスを取ることで、スイング中の体のブレを防ぐことができます。砂に足を沈める深さや、スタンスの幅を変えて練習することで、異なる状況における安定感を養いましょう。
スイングスピードを一定にする
スイングの速度やフォロースルーも練習の中で試行錯誤することが求められます。
バンカーショットではスイングのスピードが非常に重要で、途中でスイングを緩めてしまうと砂の抵抗でボールが思うように飛ばないことが多くあります。
そのため、クラブを振り抜く際には一貫したスピードで振ることを意識し、リズムを一定に保つことが大切です。
クラブが砂を抜けたあとどれだけのフォロースルーを取るかによってボールの高さや距離が変わるため、さまざまなフォロースルーを試しながら練習を進めましょう。
ボールコントロールができるようにする
バンカーからの脱出を意識した練習に加えて、ボールの飛距離や方向性をコントロールする練習も取り入れることで、バンカーショット全体のスキルアップにつながります。
同じスタンスとスイングを使いながらボールの位置を前後に調整して、飛距離を変える練習も有効です。
シミュレーションゴルフで練習をする
実際のバンカーで練習ができれば1番ですが、いつでもできるかと言うと難しいところですよね。
ほとんどのシミュレーションゴルフにはバンカーが再現されており、室内にいながら本格的な練習をすることができます。
施設によってはバンカーマットと呼ばれるバンカーの砂を再現したマットがあったり、シミュレーション内の傾斜に沿って床が動くところもあります。
どうしても実際の環境で練習をしようとすると時間や費用が掛かってしまいます。
隙間時間でも本番と似た環境で練習できるため、思い立ったタイミングで利用することができるのが大きなメリットと言えます。
まとめ
- バンカーを「罰則エリア」ではなく「挑戦する価値のあるエリア」として受け入れることが大切。
- 足を肩幅よりやや広めに開き、体重を均等にかけ、足を砂に軽く埋めることで安定性を確保。
- サンドウェッジがない場合は、アプローチウェッジ(AW)やピッチングウェッジ(PW)でも代用可能。
- ボールの手前の砂を打つことで砂をクッションにし、ボールを持ち上げる技術を身に付ける。
- 雨で締まった砂の場合は、フェースを開かず、AWやPWを使用するなど適切なクラブ選びとスイングを心がける。
- 練習場やシミュレーションゴルフを活用し、さまざまな状況を再現して練習することで実践力を向上させる。
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